はじめに
当サイトをご覧いただきありがとうございます。
現代人に多い、坐骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニア・頚椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などについて特にページを割いて記しました。これら膨大な文章は院長がすべて書いており、教科書・医学書などにはない、臨床上観察されたことを一気に書き上げたものです。
患者様の重症なヘルニア・脊柱管狭窄症などの体験記集・症例集を随所に記してありますが、治療効果には個人差があります。人の体も千差万別、症状の程度や状態・年齢も千差万別です。
脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニアなどの坐骨神経痛はもちろんであるが、強い痺れ(感覚がない・お湯をかけても無感覚に近い、もしくはぴりぴり・ジーンとした痺れ)が当院独自の特殊中国針治療法により温度感覚・触覚が戻るなどの有効症例が膨大な数にのぼっています。
なお、掲載されている施術法などは最新の理論を踏まえた独自の流派を元にして参考程度に掲載しております。他にも膝・肩・腰のスポーツ障害・ED障害・偏頭痛・顔面神経麻痺・各種内科的疾患なども処置をしております。
遠方から2時間くらいかけて来所する方も大勢おられます。甲府・山中湖・松本・長野市から高速バスを利用してくるかたは数年前よりごくあたりまえとなっております。
治療頻度は毎日か隔日実施も可能。回数は重症の場合5・6回を超えたときから急激に神経痛が改善しだしますので途中で中断せぬようにしてください。比較的軽ければ1・2回でも劇的に症状改善し再来が不要になることも多いのでお試しください。
その他顔面神経麻痺、同じくよその整体・鍼に何箇所も通院するも治癒しなかった肩関節の激痛を、帯脈穴・申脈穴・中封穴であっというまに完治させてしまった例、ひどい耳鳴りで薬物療法が療法が無効なるも、翳風一発で再来不要になった例などや、脊柱管狭窄症からと思われる神経痛を集中治療で1ヶ月程度で治癒させるなど他とは一線を画する抜群の臨床成績を出しております。
いくつか追加あります。
1.掲載されている治療法は東洋医学に関する記述であり、西洋医学とは若干考え方において異なる点。
2.過去の症例について記載します。
症例1
患者40台女性、突然歩行困難になり整形外科にいきレントゲンの結果異常なしと診断される。痛み止めの薬をのんだが症状が改善されず整体に5/6回いくが症状の改善がみられなかった。右臀部から右足にかけてしびれが強い。寝返りが痛みで困難である。車の乗降が非常につらい状況にて来院。
当該患者SLR40度程度、麻痺などは確認できなかったが、典型的な坐骨神経痛の症状であり特殊中国鍼によるセオリー通の治療で十分と判断し施術。
患者側臥位にて右秩辺に針通電、ペイン10→4と施術後激減した。
2日目:問診すると右足の痺れが消失したが、第3仙骨孔右外方1センチ近辺の痛みがのこっている状態で来所。
以前、仙骨外方1センチ内外(中?穴の部位・寝返りしたりすると痛みとして出る部位)症状は鍼よりも温灸術にて頓挫的に効果をあげているので同様に施術すると、その局所的な症状は消失した。
略治。
症例2
患者40代男性、椎間板ヘルニア起因坐骨神経痛と他院で診断済み。
MRI持参。おおよそ4年前冬場に坐骨神経痛を発症させており、その再発である。そのときはMRI画像上ではヘルニアは確認できなかったようである。
再度平成15年4月に再発しMRI、5ーS1に若干の圧排を認める。起床時の痛みがひどい。座位時に特に症状の自覚を覚える。SLR40度。麻痺、脱症状はない。
左臀部から下肢にかけ坐骨神経痛様の症状がでているようである。
1回目
左環跳穴に特殊針法にて施術、経過を観察してもらう。
2回目:前回の施術で座れるようになり受付ですわって待つことが可能になる。だいぶ改善したとの本人談である。痛いながらも1時間程度は座れるようになった。
3回目から4回目:4回目の来院時はSLR65度から70度とほぼ陰性になる。
座位以外の姿勢はOKになる。症状は波があり、でるときとでないときがある。
5回目・6回目:左坐骨神経痛はほぼ消失に向かった。ただし長時間で左臀部に違和感がでるのみになった。
7回目:左坐骨神経痛消失。腰の部分が若干はるだけで日常生活に問題はない。
略治。
症例3
患者30代女性:腰椎椎間板ヘルニアによる右坐骨神経痛。来院時杖をついて来所。某大手通信会社勤務。日ごろのストレスと一日中座りっぱなして腰痛に長年苦しんでいた。
MRI拝見したところ、腰椎3から5にかけ椎間板変性により低信号領域、椎間板の若干の膨瘤を認め、多椎間をわずらっていた。
画像上ではさほどでないが、2000年来院時、坐骨神経痛がひどくツエをついて来院。
若干の膨瘤が確認されたが、椎間板症。
神経根への圧排は確認できなかった。
大腰筋・腸腰筋群の異常萎縮を認める。
ひどい坐骨神経痛もヘルニアが原因ではなかった。
椎間板症
坐骨神経痛は6回にて消失。腰痛は計8回にて消失。その後当院にて姿勢の調整を1回行い、以後再発は報告されていない。画像上では若干ヘルニアが認められるようだが、痛みレベルとは関係が薄い。
◎腰痛・ヘルニアの手術後ケアに有効と思われる症例
このところ椎間板ヘルニア切除の手術を行うも、数ヶ月してから再発あるいは取りきれなかった神経痛の後遺症の症例を拝見しているが、そのケースも下記の通り紹介する。
症例1:患者60代男性、一年ほど前に椎間板ヘルニアの手術(ラブ法)を行い、痛みはそのときはおさまるも、右足先の痺れは消失しなかった。今年の冬場に重量物を持ち上げ左足臀部に痛みを自覚している状況にて来所。牽引と投薬をもちい痛みをこらえている状況である。
診察すると、左臀部の症状は一過性の筋緊張と見受けられ、セオリー通の治療で緩和した。右足先の痺れは、下肢まできている坐骨神経痛のようなものはなく、単純に足先背面に局所的に痺れが拝見できた。この場合、解渓穴に数ミリ刺鍼し、得気を得て置針、微弱に低周波鍼通電した。
施術後足が温まっている感覚になったと申し出た。あと数回の施術を勧める。
患者本人は相当期間苦しんだようだが、1回の施術で再来は不要になった。
◎レーザー治療(PLDD)にて無効な椎間板ヘルニア起因坐骨神経痛が顕著に改善に向かった症例
このところ時々散見する症例である。
そのうちの特に比較的しつこいヘルニアにつき紹介する。
症例1:患者40代男性 椎間板ヘルニア坐骨神経痛
3年ほど前に腰部椎間板ヘルニアL45に発症、加圧治療にて回復する。
1年後5月に同じ部位で再発する。加圧治療、レーザー治療、保存治療(2ヶ月間)行うも完治せず、今年に入りヘルニア除圧除去(レーザー)するも、坐骨神経痛がとれない状況である。
問診時靴下はく動作、長く座っているのがつらいとの訴えである。
SLRは30度から40度程度、若干の筋力低下、知覚の鈍麻などはそれほどみられない。
施術13回目にて略治。長く座っていると少し症状でるが、非常に調子がよくなったとの話である。
*無効な場合にも試してみてはいかがだろうか?。
◎上記同様椎間板ヘルニア・レーザー療法無効例に対して著効した症例
症例1:患者女性30代、腰痛発症後、他所で鍼を受けるも経過わるく、整形外科にて椎間板ヘルニアと診断、しばらくの間投薬にて痛みに耐えていたが、経過かんばしくなく、都内椎間板ヘルニア・レーザー手術の病院へいきレーザー治療を受ける。その後神経痛(左足痛)が回復せず、当所へ来所。
上記患者診察したところ、下肢挙上テストにて20度から30度であり、他の患者と同様、環跳特殊中国針にて鍼灸治療を施す。初回の治療で靴下を履くのが非常に楽になったと喜ぶ。全然違うと喜んでいる。
その後治療11回にて完全に症状消失。なんで最初から来なかったのでしょうか?レーザー適応の軽いヘルニアなら十分当院の独自の中国鍼術で奏功するであろう。
◎腰椎分離症起因坐骨神経痛に対する有効症例
症例1:患者男性30代、レントゲン診断では当所間隔が狭いとだけいわれほかは異常ないといわれ坐骨神経痛とされた患者である。ひととおり施術が終了したのち他院でMRIにより分離症からくる坐骨神経痛であることがわかった。
当所、来所時立位で上体を起こして腰を起こそうとすると強い左坐骨神経痛を惹起しており、45度以上上体をおこすことができず終日お辞儀をしていないとつらいという状況にて来所。
SLRは10度から20程度で強度の坐骨神経痛であり、左腰部は膨瘤して炎症が顕著であるように見受けられた。日常腰を温めていたほか、病院でブロック1発やってもらったと申告。
ベッド上向きで下肢伸展10秒とできない。
当該患者に対し、環跳特殊針法にて、日をおいて秩辺穴の特殊鍼通電を施行した。腰部の炎症が強いように見受けられたのでエコーにて10分ほど行う。
施術後ゆっくりとであるが比較的楽に上体を起こすことが可能となった。
2回目:腰部にエコー施術するとともに腰部に低周波鍼通電、百会穴、頭部四穴にごく弱く通電、環跳穴に施術。
3回目:前回の施術で久しぶりに夜間痛なく熟睡できたと申し出た。
4回目・:5回目:先週の治療でだいぶ痛みが引いてきた。
6回目~10回目:SLR陰性になり、仙骨部分に若干症状が残っているのみで自然消失するように見受けられた。MRIを◎◎医大にて予定。
その後電話にて日常生活に支障ない、症状は全く出ないといい、MRIでは分離によるものであるとの診断である。
環跳穴、秩辺穴特殊鍼法による治療法は、椎間板ヘルニアだけではなく、広く腰椎分離症にも効果がでたこことが確認できた。
◎坐骨神経痛および股関節痛の2症状が観察できた症例
患者女性35歳、2週間前から右側環跳、転子、など右側臀部全域に強い痛みを訴えている。来所時ほとんど自力歩行困難な状況にて来院する。
症状発症から徐々に悪化している状況であり、整形外科、整骨院、にて治療を受ける。鎮痛剤処方されるもほとんど痛みの軽減がない。マッサージやアイシングも効果がないので、なんとかおたくの治療で治らないものか相談もかねてみえたようである。
既往症として2年前にも同様な症状がでたが、今回も含めて下肢痛のでたきっかけ自体は原因がよくおもいあたらないと訴えている。
ヘルニアが軽度の場合でも非常に強い痛みとなって歩行困難となる症例の一つであった。痛みのレベルと画像診断は必ずしも符合しないようである。
執筆者・院長
かわい健一
国際中医師
東洋医学会・全日本鍼灸学会
はり師・きゅう師・三療師
明治東洋医学院鍼灸科 卒業